【ネットリテラシー】TOPページのみリンク可能です!!


いやはや、考えをまとめて書こうと思っているうちに遅すぎた感が。

話題に触れてない方に説明しますと「うちのサイトはTOPページ以外にリンクすな!」とか「無断リンクしてくれんナ!」というような過剰な反応(そういう反応をする人)について、はてブを主軸に盛り上がっていたわけでして。

Onlooker+beta: 無断リンク問題で渦中のYokoさんとチャットで話した。その1 2・3と続きます。 

※リンク先ページ消失※

はい、なんかこういうのって周期的ですよね(苦笑

今回はディープリンクについて徒然と由無し事を。

知ったモン、知らないモン。
サイト運営をするにあたって、いろいろと考えもあるわけだろうから「なるべくTOPページに」とか「リンクはご一報いただければ幸いです」というガイドラインはあってもよいかと思う。逆に言えば、どれだけ叫ぼうか吠えようがそれ以上にはならない(できない)わけで。近々の言葉で言えば国連の議長声明どまりってことです。
サイトに対して「親しい(趣味とか考えとかが)」ユーザは、サイトポリシーをよく読んでくれるだろうし、それに順じてくれる割合も高いだろう。しかしながら、それはどちらかと「ごく一部」であると考えるのがよいのではないだろうか。だいたいの訪問者が「サイトを知らない」もしくは「あまり関心のない」状態でやってくるはず。そこにいろいろ注文をつけるのはほぼ無理ではないかと思われる。そもそもサイトポリシー自体が読まれないというとも大いにありうる。

 あなたが呑み屋やバーの常連だとします。同じ常連さんはあなたが来る時間帯にあなたの指定席を空けてくれていることでしょう。そこにたまたまきた客が座ったとして、あなたは自分の指定席の権利を主張できますか?

なにやら、どっかの教本か英文和訳みたいになってしまった(笑)

ディープリンクは悪なのか?
ネット内においてサイトのTOPページはあくまで人間の意味づけしたものでしかない(そんなこと言うと現実もそうかもしれないけど、その割合ははるかにネットの方が高い)。フォルダの構造やリンクの張り方によって、そう形づくられているけどそれでも存在としては弱い。どちらかというと、たくさんの書類が床一面にばら撒かれているような感じで、それをドメインやサイト内であくまで「ローカルに」束ねているようなイメージがする。ロボット型サーチも一応TOPページのメンツを立ててくれるようにはなってるけども、それ以下のページが上から順に引っかかるということはまずない。やはり人気のあるコンテンツが先に出てくるわけで、それは検索エンジンとして当然の仕事でもあり存在意義でもある。
そんなわけで、それがオープンである限り、どこにリンクが張られても致し方ないというロジックが成立する。成立するとは言っても、端末の前に座っているのは有機体の人間であるわけだから、ネットとは違ったモノ――いわゆる思い遣りというやつだ――を多かれ少なかれ持っているわけで「人の嫌がることはしない」的なモノが作用して、「親しみを覚えるサイト」のポリシーは守ってあげようかなという気になる。ただ、ここで誤ってはならないのは、この思い遣るという行為が、あくまで端末の前のユーザがするものであって、ネット内のサイトオーナーが強要したり求めたりできるものではないということだ。
きっとネット内とネット外がいい塩梅で混同されてしまうゆえに、温度差ができてしまう。おそらく「家の玄関以外から入るのか!」という考えもそこから出てくるのであろう。それもわからないではないが、ネットに浸かっているとどちらかというと「家? 家というよりジャングルジムでは?」と思ってしまうのである。
そんなことから結局ディープリンクが悪なのかどうかというのは、あくまでビジター各人、サイトオーナーの主観の偏りとそこから生じる温度差をどう感じるか次第なのではないかと思う。
が、しかしここで、今までのスタティックなサイトではなくブログでそうされてクレーマー化しているサイトオーナーがいることに若干違和感を覚えなくもないことを記しておこう。ウェブログの歴史やそのシステムを考えれば、スタティックな従来なサイトの構築の仕方より「発信を強化」したものであることを意識してなかったのだろうか。このあたり「ネコも杓子もブログっブログっ!」ブームの反省点でもあるだろう。「発信を強化」したくないのであれば、ブログではなく従来のWEB日記システムでよかったのだ。

親しい人の思い遣りはネット内のものじゃあない。

大事な(恥ずい)モノには蓋をしろじゃあディープリンクをされないためにはどうすればいいのか? これは実際にできないようにするしかない。METAタグにロボット避けを記述するという基本的なことから、リファラで弾くとか、そもそも一般に公開するつもりのないコンテンツであれば認証制にするとか、だ。HTMLついでにそれくらいなら自分の趣味嗜好のためならばできるのではないだろうか? ここで蛇足ながらいっておくと、透明・もしくは背景色と同じ文字や画像にリンクして隠しました、なんてのは見てもらうための隠し方だと一言添えておこう。

裸で「見るな!」と叫ぶ前に服を着ましょう。

しめ。昔は画像ファイルが200KB超えたらドキドキしたり、メールのSubject:に日本語使うことに強い抵抗 感あったり、HTMLメール来ようものなら中も見ずに捨てたり(あ、これは今もよくやってるか)、いろいろあった。それらの中では、「今も昔」になってしまったものもあるし、今もなお根強いものもある。
時代や環境と共にネットリテラシーも変わっていく。昔からのリテラシーを振りかざして「今はダメ、昔はよかった」なんていうつもりはさらさらない。しかし、最近はネットリテラシーというものを知らずに、ネットをしているユーザがかなり多くなったように感じるのだ。

郷に入っては郷に従え、というより従ったほうが無難か、と。


See also:
SiroKuroPage – 無断リンク騒動まとめ
餅を焼こう 無断リンク騒動について。
すちゃらかな日常 松岡美樹:ブログジャーナリズムの時代がきた ──無断リンク問題・Yokoさんインタビュー

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください