加古川駅周辺に用事があったので――
「今日はちょっと贅沢して、うまいとんかつ食べにいくかー」
というわけで、浜の宮公園近くにある「とんかつ きりしま」で昼ごはんを食べてきました。
価格帯はセットやグレードによって1,500円〜2,500円ほどと、普段使いのランチから家族や友人とのちょっといい食事まで幅広く利用できるお店。定番のとんかつはもちろんのこと、このお店の真骨頂は、滅多にお目にかかれない全国の希少な「ブランド豚」をじっくり味わえるところにあります。
今日はお店のメニューの中でも一番高いグレードの銘柄豚「LYB(ルイビ)ポーク」のとんかつをいただきましたよ、っと。
落ち着いた佇まいと、時代に合わせた心地よい空間
昼開店にはすこし早い時間にお店の前に到着。瓦屋根に暖簾がかかった品格あるエントランスになってます。「ちょっといいお店に来たぞー」という雰囲気がいいですね。

中に入ると、玄関ライクなスペース(withレジ)があって、そこから席へ案内されます。中に入ると肩肘張らないでいい空気感になってます。ただ内装の造りもしっかりとしていて、親戚での食事や気の置けない友人と数人で落ち着いて食事をするのにいい感じかな。
前回訪店してからだいぶ経っており、タッチパネル注文に変わってました。まぁこれは世の流れですね。

なお近辺ではいわゆる人気店の部類になってるので、確実に着席したい場合は予約をしておくのがおすすめかなと。予約なしできましたが、開店直後の早い時間に訪れたのでスムーズに席に着くことができたという感じです(帰りには待ってるお客さんがちらほら)
「田原ポーク」と希少種「LYBポーク」

店先には「元祖 田原ポーク」ののぼりが立っていたので最初はこちらにしようかなーと思ったんですけどね——
ここで扱われているブランド豚2つについてちょっと調べてみました——
・田原ポーク(愛知県田原市・G・ファーム)
自然豊かな渥美半島で、自社配合の飼料と徹底した環境づくりで育てられた銘柄豚。良質なオレイン酸を多く含み、脂の融点が約35度と人の体温より低いため、甘みがありながらもあっさりしていて胃もたれしにくいのが特徴とのこと。JA管轄のみかわポークより狭い(厳しい)Gファーム社固有のブランドのようです。
愛知県田原市 のふるさと納税返礼品になってます。
・LYB(ルイビ)ポーク(静岡県富士宮市・富士農場)
今回選んだのがこちら。ランドレース(L)、ヨークシャー(Y)、バークシャー(B)という豚の3大原種を理想的なバランスで掛け合わせた、年間出荷数も極めて少ない希少な豚だそう。 一般的な豚の脂の融点が約38度であるのに対し、LYBポークの脂の融点は驚異の「約32度」。口に含んだ瞬間に体温ですっと溶け出し、しつこさが一切残らない奇跡のような肉質を持っているとのこと。
静岡県富士宮市 のふるさと納税返礼品になってますね。
ほうほうブランド豚にもいろいろあるんですねー。どうも脂の融点が勝負どころ(?)のよう。今度ゆっくり調べてみよっと。
待ち時間はゴマをすろう!w 香る「すり胡麻」
注文をしてしばらくすると、まず運ばれてくるのがすり鉢に入った白胡麻。

どのとんかつを頼んでもついてくるスタイルで、カツが揚がるのを待つ間に「ごまをする」時間そのものが食事の楽しさを演出してくれます。
ここは「ごま油が滲み出ない程度に適度にする」のがMyスタイル。 すり潰しすぎず、粒の食感と香ばしさがフワッと立ち上がるくらいに留めるのが、一番味と香りを楽しめる黄金バランスだと個人的には思ってます。これに備え付けの特製ソースをたらせば、食べる準備完了です。
まるで水のような清らかな脂!至上「LYBポーク」
ついにお待ちかねのLYBポーク(約150g)が運ばれてきました。 網の上に鎮座するカツは、見事な黄金色の衣、そしてほんのり淡い桜色の断面は輝いてみえるほど。

さっそくひと口かじってみて、驚きました。
箸でつまんで噛んでみると——サクッとした衣の先から、ブワッとあふれ出してくる大量の脂。 通常の豚肉であれば「うっ重いかも……」と怯んでしまうほどの量なのに驚くほどサラサラとしていて、まるで「水」のよう。脂っこいという感覚がまったくなく、それどころか「これは上質な飲み物なのでは?」と錯覚してしまうくらい。澄み切った至上の甘みと旨味が口いっぱいに広がります。いや、これは本当にビビったという表現でいいくらいでした。
お肉の身そのものもスジっぽさは一切なく、きめ細やかでしっとりと柔らか。 もうね、お肉の質はもちろん ふつうのとんかつとは揚げ油の温度や時間、余熱の通し方まで綿密にやってるんじゃないでしょうか。一番お高いとんかつですが、この味と感動を味わえるなら、完全に納得のお値段かと。
多彩な薬味を堪能。でも最後はソース&からしへ
お盆の上には、ご飯とお味噌汁、小鉢、香の物に加えて、岩塩、わさび醤油、にんにくチップといった多彩な調味料が添えてありました。これで味変も楽しんでねってことですね。

まずは「塩」。これは肉に塩は基本なのでふつうにうまい!
次に「わさび醤油」で。融点が低くサラリとしたLYBポークの脂はかなりジューシーなので、わさびももよく合うかも。脂の自然な甘みがキリッと引き締まり、肉本来の上品なポテンシャルがダイレクトに伝わってくる感じ? にんにくチップはもうちょい品っとしている方が個人的にはよかったですが、意図する味わい方はできたように思います。3つの中ではわさび醤油(熱いうちに)が一番よかったかな。
そうしていろいろな味わいを楽しんだわけですが、、最後はやっぱり定石の「すり胡麻いりとんかつソース&からし」。 ベースのお肉と脂が圧倒的に上質だからこそ、親しみ慣れた甘辛いソースとツンとくるからしが合わさった瞬間、文句なしの幸福感で満たされました。
締め:加古川で「旨いとんかつ」を食べたいならここ。
「脂っこいとんかつは最近ちょっと重たくて……」という人でも、ここのLYBポークは軽やかで豊かな味わいでおいしくいただけそうなので、美味しいとんかつをがっつり味わいたいときはもちろん、大切な人や家族と「今日はちょっと美味しいものを食べにいきたいな」という時におすすめできる一軒。
加古川南エリアを訪れる機会があれば、ぜひおためしあれ。
ごちそうさまでした!!!!
(2026/09/26)
とんかつきりしま (とんかつ / 浜の宮駅、別府駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0





