手軽に作れる袋麺だけど、ちょっとした作り方や合わせ方ひとつで風味ががガラリと変わるんですよね。尖ったものほどそのギャップが大きいのが面白いところなわけでして。
今回で、イトメンのカレーラーメンを作るのは2回目。
初めて食べたときは「ん〜、ちょっと尖ってなー……」と物足りなさを感じていたんだけど、今回は晩酌に用意した辛口の日本酒に合わせようと、すこしスープの味を一工夫してみたのですが、なかなかよかったので記事におこしてみます。
製品をそのまま調理して食べるのではなく、今夜呑みたいお酒の風味をイメージしながら味をチューニングしていく試行錯誤のプロセスが、自炊と晩酌の醍醐味かもとものぐさながらに感じてみたり。

1回目──素のままの物足りなさ。
最初に食べたときは、パッケージ裏の作り方通りに具材なしのプレーンでいただいたんですが、その時の率直な印象は、「スパイスの角が目立って、旨味や味の奥行きがちょっと足りないかな」というもの。辛さやスパイシーさが前面に出すぎて全体的にドライに感じられ、正直「これはリピートは厳しいかな……」としばらく在庫には手をつけてなかったわけでして……。ただ、ベースのスパイス感がしっかりしているということは、土台に「旨味」を補ってあげれば劇的に化けるポテンシャルを秘めているということだよなーと最近思い至ったわけです。
そこで迎えた2回めの再テイスティング「今度は旨味をプラスして旨く仕上げてみよう」かなと。目指したのは、甘みで辛さを丸くするのではなく、肉と野菜の出汁でスープにしっかりとした土台を与えること。そして、今夜の酒として控えている「山田錦の辛口」にペアリングしそうな味の着地点を見つけることでした。
鍋の中でスープにひと手間。旨味を引き上げ。
今回は麺を裏面どおおりにいきなり煮るのではなく、鍋の中でスープのベースを育てていくイメージで鍋を使っていきました。
- ウインナーの「煮焼き」で脂のコクを引き出す
まずはウインナーをしっかりと煮焼きして、香ばしさとジューシーな脂の旨味を鍋の中に引き出します。このウインナー由来の脂が、キリッとした辛口日本酒と合わせるための重要なキーになるとともに、この後に入れるキャベツ炒めのベースとなります。 - キャベツの茹で汁で、そのまま麺を煮る
続いてキャベツを投入し、先程のウインナーの脂で炒めていい感じに絡んできたら水を足してボイル。ここでのポイントは、野菜のエキスをしっかり溶け出させて茹で汁を捨てず、そのまま麺を茹でるスープとして使うことです。炒めているので必要以上にキャベツがヘナるのも防げます。
麺を投入する前に鍋を覗くと、お湯がほんのりと具材の出汁を吸った色に変わっておりいい感じ。ただの湯ではなく、旨味のエキスが染み出た「スープの土台」がすでに完成している状態。「これなら前回の物足りなさを間違いなく補える」と確信、必要量のお湯を足して煮立ってきたら麺と早めに粉末スープを投入します。

実食と晩酌──辛口の山田錦が脂とスパイスを受け止める
さぁできあがりました。
仕上がった一杯を、まずはスープから一口。
口に含んだ瞬間、前回との違いは歴然ですね。
尖っていたスパイスの角が綺麗に取れ、ウインナーの肉の旨味とキャベツの甘みが溶け合った、しっかりしたコクと奥行きが口に広がります。
よく冷やしておいた山田錦の辛口を一口。
スパイシーな刺激とウインナーの心地よい脂を、キレのある日本酒がスッと綺麗に流してくれます。甘みでごまかさず旨味の芯を通したからこそ、辛口の酒質と喧嘩することなく、互いを引き立て合う見事な晩酌の時間が完成しました。カレーラーメンと日本酒のペアリング、けっこういけるかも。
お酒に合わせて味を創る楽しさ
一度食べて「ちょっと自分には合わないかも」と感じた袋麺でも、素材の出汁を少し足してあげるだけで、立派な晩酌の主役に化けてくれました。
既製品のレシピでそのまま調理するだけでなく、「今夜呑むお酒」の個性にあわせて味を整えていく面白さ。料理をお酒に合わせて工夫するのもなかなかに楽しいものだと、改めて実感。
もしイトメンのカレーラーメンを素のままで食べて同じような感想を持ってた人がいたら、ぜひ肉と野菜のエキスをしっかりまとわせて作ってみてはどうでしょう。違った美味しさに出会えるかもしれません。
おためしあれ。
ごちそうさまでした!!
(2026/07/20 17:22:37)





