【熱中症対策】室温・湿度・水分コントロールで日本の猛暑を生き残れ(室内編)

室内でも熱中症。日本もいよいよ酷暑域。

ここ20年ほどで、日本の夏はあきらかに変質しましたよね。

気象庁のデータを引くまでもなく、年間の平均気温はこの20年で約0.5℃〜0.8℃上昇。猛暑日(35℃以上)の年間日数に至っては、全国平均で昔の1.5〜2倍近くまで激増し、酷暑日(40℃)という語まで出てくる時代。
日本の夏は強い日差しにまとわりつくような高湿度が合わさって、体感温度は数値以上に過酷な感じがします。もはや「夕涼みでしのぐ」なんて風流な夏は、過去の情景と言っていいくらい(寂)

簡単にふりかえっておくと熱中症とは、体内の水分と塩分バランスが崩れ、体温調節機能が物理的にバグることで、初期症状のめまいやこむら返りを「まあ大丈夫でしょ」と舐めていると、頭痛や吐き気へ移行し、重症化すれば意識障害や痙攣を引き起こし、最悪 命にも関わってくるわけで、軽視ダメ絶対。

――でこの命にも関わってきうる熱中症を防ぐには、端的に言ってしまえば 「室温」「湿度」「水分」の3つをコントロールすること、正直これに尽きるわけでして。

そんなわけでこの記事では、自分の脳内整理も兼ねて、熱中症対策の指標となる「暑さ指数」のロジックから、エアコンの使い方、水分・塩分補給についてサラッと整理してみようと思います。

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1. 熱中症を測る物差し:「暑さ指数」と「熱中症警戒アラート」

熱中症対策でチェックすべき指標は2つ。いずれも耳にしたことはあろう「暑さ指数(WBGT)」と「熱中症警戒アラート」です。いい機会なので勉強がてら整理してみる。

暑さ指数(WBGT)ってどう計算されてるの?

暑さ指数(WBGT)は、人体と外気との熱のやり取りに着目した国際的な指標。単なる「気温」ではなく、「湿度」「輻射熱(日照や照り返し)」「気温」の3要素から算出される。

計算式のウェイト配分は以下の通り。

  • 屋外の場合:暑さ指数 = 0.7 × 湿度 + 0.2 × 輻射熱 + 0.1 × 気温
  • 屋内の場合:暑さ指数 = 0.7 × 湿度 + 0.3 × 輻射熱

ここで注視すべきは、暑さ指数を高める要因の実に7割(0.7)を「湿度」が占めているという事実。気温が多少低かろうが湿度が高ければ、汗は蒸発せず逃げ場を失った熱がこもっていく。湿度は無視できない。

上述式の湿度は正確には湿球温度で昔の玉が2つついている温度計の湿ったガーゼついてる側のイメージ(トヤマ式乾湿計というらしい)
環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数(WBGT)の測定方法など詳しい情報 に詳しく載ってるので興味ある方はそちらでご確認あれ。

熱中症警戒アラートって何?

一方の熱中症警戒アラートは、この暑さ指数の予測値に基づいて出される行政情報で都道府県内の観測地点で、翌日または当日の暑さ指数(WBGT)が「33」以上になると予測された場合に発令されるとのこと。
指数のような推移値に対して「しきい値」をもうけたってことですね。

環境省熱中症予防情報サイト – 熱中症警戒情報とは

このアラートが出た日は、不要不急の外出は避け、室内環境を整えて過ごしたほうがよいですよ、といったアラート。


2. 理想的な室内の温湿度と、エアコンの節電運用法

――というわけで室内の熱中症予防の核心は「室温」と「湿度」のコントロールということで――

目指すべき室内環境

ヒトのボディ近くで――

  • 室温:26℃〜28℃
  • 湿度:50%〜60%

くらいがよいらしい。

特に警戒すべきは「夜間の睡眠時」で、夜になって外気温が下がっても、高湿度な状態が続いていれば、睡眠中に熱中症が静かに進行するなんてことも。「外が涼しくなったから」と安心してはいけない。

エアコンは「つけっぱなし」が最適解

だいぶ周知されて認知されていると思うけど、エアコンの消費電力が跳ね上がるピークは、電源を入れた直後の「設定温度まで部屋を一気に冷やす」タイミング。
よって こまめに電源をオン・オフするくらいなら、26℃〜28℃に設定したうえで「自動運転」のままつけっぱなしにしておくほうが、トータルの電気代は確実に安く済むわけで。

シチュエーション別のエアコン設定ノウハウ(私室)

環境や機種にもよると思うけど、自分の部屋では以下のような運用をしています(あくまで参考程度で)

  • 暑い日中(晴天)
    • 設定:27℃〜30℃の「自動運転」
    • 運用:まずは28℃の自動運転でスタートし、日射や時間帯に応じて微調整。
  • 湿度が高い日(雨天曇天)
    • 設定:28℃設定のままエアコンがサボって湿度が下がらない場合、一時的に24℃〜25℃の「弱風」に落とす。
    • 運用:一度 室温と湿度を引っこ抜いてから、通常の26℃〜28℃設定へ戻す(自身の呼吸で湿度が上がったら再度おこなう)
      古いエアコンで、ドライ運転は下げて(室温)上げての双方に電気代使うので室温上げを自然におこなうイメージ。
  • 就寝時
    • 設定:寝る前に(予報を見つつ)25℃〜27℃の「弱風」に設定。
    • 運用:日中と同じ設定だと冷えすぎるか、逆にサーモオフして湿度が跳ね上がり、夜間熱中症を引き起こすリスクがあるため、弱風で室温湿度が寝やすいゾーンに入るように調整。

3. 適切な水分(と塩分補給)

3つ目の柱が「水分の摂取(+塩分補給)」。体内の水分・電解質のバランシングがキモ。

水分摂取量の基本スペック

  • 必要量:1日体重1kgあたり30ml〜40ml
    (体重60kgの場合、1日に1.8L〜2.4L程度が目安)
  • 食事からの補給:毎日の食事から自然と約1,000ml前後の水分は摂れているので、残りの1.0L〜1.4L程度を意識的に飲み物から補う計算。

活動量に応じた補給の目安

  • 活動量が多い時:(汗かく程度の家事など)
    1時間あたり水分500ml、塩分2.5g程度を目安に補給する。
  • 推奨スタイル
    水分と塩分がバランスよく含まれたスポーツドリンクに、少量の塩分を含む食事やおやつを合わせるのが最も易しい。

※個々人の体質(既往病)や体調により最適値は異なるのであくまで参考程度に。


まとめ:室温・湿度・水分の3管理

室内の熱中症を防ぐ鍵は、「室温の管理」「湿度の管理」「水分の摂取」の3つ。

「夜間、気温が下がっても高湿なら熱中症になる」(夏の朝方の救急車の何割かはコレ)というトラップをきちんと理解し、適切なエアコンの使用と水分(+塩分)補給で、この過酷な夏をスマートに乗り切っていきましょう。

いや、ほんと あっつい。

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