【7月のとある木曜:その2】ゴッドファーザー デジタルリマスター版@東劇


にゃんこ嬢の食事のあと、歌舞伎座の前を通りすぎて、東劇が見えてきましたよ。

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おぉー、マーロンブランドがー!(喜

なんか劇場でゴッドファーザー観たことがないので、ドキドキものです。 何度もDVDでは見ているというのにねー。映画っていろいろあるけど、その中ですばらしい作品としての定義の1つとして 「何度観ていても、また劇場で観たくなる」ってのがあるんじゃないかと、この日記書きながらふと思いました。 他にもいろいろイイ作品ってこういうもんだ!っていう定義はヒトそれぞれあるだろうけど、私の中ではそれが結構大事かも (んでもそれオンリーではないぞ)。
いやぁー、ここんところ空いている映画館しか馴れていなかったんだけど、
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うわ、なんだこの人数は!? おばちゃん数人連れから落ち着いた感じのカップル、営業のリーマンらしきヒトまで(ぉぃぉぃ)、いろんなヒトでごった返しています。最近封切された映画みたいに、気軽に映画映画♪とか、浮き浮きカップルとかほとんどいません(あと子供)。いやー、客層観てまた嬉しかったり。確かに先日の訃報を聞いて来場した人もいるんだろうけど、それでもよし。それにしてもほぼ満席だなぁ。

で、低予算に思えるCMと、ノベルティーつき前売り券で気を引こうとする予告が、もうそろそろウンザリというくらい続いて、サーッと静かにパラマウントの山映像が。
はじまったー!!やーばーいーーー! 何度もDVD観てるのに、その記憶の中より、さらにパーパはボソボソ話しているぞぉ(笑)。いや、ほんとスーパーアクターだ。
ちゃんとしたレビューはここではいいとして、やっぱり心に残ったポイントを。1つめは、ソニーが殺されて、それでも会談を開いて――ってところと、引退してマイケル(パチーノ)の相談役になってから「おまえにはさせたくなかった」っていうあたり。なんかねぇ、辛いのをこらえてグッと我慢しているのがとても悲壮でした。報いや思いやりも必要なのだけども、それよりもファミリーが大事っていうのを態度と生き様でパーパは示したんだなぁと。

2つめは、引退して果樹園で子供と遊んでいるところ。家長のころとは違った、あの笑顔。とても無邪気(?)で屈託のない笑顔。こういう笑や安心した顔を今まで云十年もこらえてきたんだなぁと思うと、ほんとイイ笑顔なんだと思った。結局そのシーンで帰らぬ人となってしまったわけだけども、発作とは言えマフィアの一般的な死に方にしてみれば、幸せともいえる自然な死に方。実際幸せだったのだと思う。それは、今までファミリーを構え、その責を果たしたからこそ与えられたものじゃないかなぁ。

3つめ。マイケルの殺し。主に最後のシーンに至るまで。 ファミリーから離れた生き方をしてきたにもかかわらず、思い起こしてみれば冒頭からもっともそれっぽい行動をしていたマイケル。で結局彼にファーザーの座がまわってきた。最後の他ファミリー掃討のシーンと子供の洗礼のシーンがカブっているところは、新しいファーザーの洗礼(血と名誉?)でもあるんだなぁと感じた。
そして最後のシーン。ケイの「妹の夫を殺したの?」という質問―― これはマイケルが妻にファミリーに関することに口を出すのを許した最後の機会でもあった――に対する答え、「No」。
そして、彼はファーザーと敬われながら部屋の扉が閉められる。――エンドロール。
いつも、ここで「はぁ…」とため息が出てしまうのである。そのためいきは何なのかわからないけど、いつも出てしまうのである。

ゴッドファーザー。心に残る映画だ。

おまけ:
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一瞬書き込みそうになったんだけどね、3mx9mの看板ってさすがに……。劇場張り出しようポスターならそっこう応募したんだけど。当たっても飾るところないし、譲るとしても保管場所がねぇ……。
というわけで、けっこうな確率でゲットできそうな品物だと思いました~~

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