【天気図:秋】登山見送り在宅だったので天気図読み方まとめてみる

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 9/13日 日曜。もう少し天候よさそうなら軽く姫路の書写山あたり秋の低山登り初めでも行こうかなと思ってたんだけど、結局出かけず自宅でガイドブック鑑賞。

 ときどき「山行は晴天が多くてうらやましいよね」と言われるんだけど、高山・遠方ほどけっこう天気図見てるわけで、そのあたり説明していこうかな、と。
 学校の授業だとピンと来ない叩き込みで興味わかなかったんだけど、アウトドアしだすと快適度に直結してくるので、頭に入ってくるもんだな、と(笑)

 今回は下記の天気図をみていきます。2つが過去の実績天気図、あとの2枚が予報図で、台風シーズン~秋によく見られる気圧配置ですね。


 まずは1枚め、9/12 21:00 の天気図。

 寒冷前線が瀬戸内海あたりでは広島~愛媛西端にかかっていて、寒冷前線による強い雨が兵庫南部の姫路に迫っていました。実際 この夜は自宅でもそこそこの雨量がありました。

 2枚め 9/13(Sun) 3:00 明け方の天気図。

 寒冷前線は東進して徳島~淡路島~神戸あたりにかかってる感じですね。
 天気図作成までには多少時間がかかることや地方によるズレもあり、おそらく1:00前後の強い雨が前線通過によるものだったかな、と。

 じゃあ実際どうなってたのかというと――

 早朝の段階では和歌山~三重に降雨域は移動(熊野古道あたり)。
 昔と比べて雨雲レーダーが気軽に参照できる時代、本当に便利になったよねぇ……。

 というわけで、結局は薄いカッパでも備えていけば問題なさそうだったのですが、先週落雷祭りだったこともあり、過ぎたとはいえいきなり雨雲湧いたらイヤだなーと気分が乗らなかったので見送ったこと自体はあまり後悔なし、ということで。


 さて以降は予報図2枚ですが、どうよんでいるかざっくりと。

 3枚め、9/13 21:00 天気図予想。

 寒冷前線はこれから東京近辺を通過します。夜~明け方くらいの激しい雨に注意ですね。もちろんこの近辺で登山してる人なんかはいないはず。

ここで注意しなけれぼならないのほ、北海道。
 低気圧が抜けていくのかどうかの判断が難しい上に、かりに東方に抜けたとしても西風が冷たく強く吹く場合が多く要注意です。大きな遭難事例もありましたし。

トムラウシ山遭難事故(トムラウシやまそうなんじこ)とは、2009年7月16日早朝から夕方にかけて北海道大雪山系トムラウシ山が悪天候に見舞われ、ツアーガイドを含む登山者8名が低体温症で死亡した事故。夏山の山岳遭難事故としては近年まれにみる数の死者を出した惨事となった。

トムラウシ山遭難事故 – Wikipedia

 一般に低気圧から閉塞前線(同じ向きの丸と三角)が伸びだすと暖気の流入とそれ以上の上昇が弱まって低気圧が弱まっていくわけですが、この弱まり方にもいろいろあって寒冷前線が強めの場合はかなり荒れるかな、と。今回は寒冷と温暖のラインどちらもなだらかに伸びていってるので見分けは難しい。
 また三陸沖東方にも低気圧があるんだけど、これは過去天気図では熱帯低気圧だったのでかなり湿気を含んでいる=ざざ降りしやすいんじゃないかなと思います。
 太平洋側に温暖前線が短く伸びてるけど、すぐに沖の低気圧の寒冷前線とつながっているので、温暖前線がかかっている箇所でもけっこう強めに降ったのではないかと推測。東側は停滞前線が伸びており温寒譲らずでこのへんも帯状波状で大雨か、と。

 そして最後、9/14 21:00予想天気図。

 日本海側の低気圧へは暖気の流れ込みがとまり、前線は日本列島を東に抜ける感じになります。温度・湿度ともに下がって、西日本を中心に秋晴れで山に登るにはよい天気と予想できます。ただし軽ハイキング程度であれば問題ないのですが、特に参詣を長く回り込んでくる川・沢なんかは水量的に危ないことが多いのでコースは慎重に選んだほうがいいかなとは思います。

 以上 まだ記しきれないところはあるものの山行日程とコースを決めるのに眺めてる天気図の見方でした。

 で実際その週の予報はどうなっていたかというと――

 だいたい合ってたかな。
 秋の空はなんとやらというように移り変わりながら寒気の強い冬に変わっていくわけですが、この西から東へ抜けてくスピードが週間予報のあたりはずれに直結してるともいえますね。

 天気予報も見るんだけど、やはり天気図と地形図で風の向きや強さ・ガスのかかりそうな時間帯や場所を予想していった日のほうが、天候満足感は高いような気がしています。

 ぜひ山行時にはおためしのほど。

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